ナマズに好かれるための基本原則
- 相手のナマズが食べたいことを察知し、それをナマズが食べるように誘導してあげる。
- ナマズが何を食べたいかは、そのナマズ自身が気づいていない。これをナマズ自身よりも先に気づいてあげる。
- ルアーのアクションの辻褄や一貫性は敢えて無視する。論理的に正しいことではなく、ナマズが本気になるように釣りのテンポを誘導する。
- ナマズは一方的に釣りのパターンを展開する釣り師が嫌い。釣り師がアクションさせている最中もナマズの反応を注意深く観察し、少しでも退屈していたら、アクションの途中でも敏感にアクションの展開を変化させる釣り師が好き。
- ナマズは、抜け目のないだけの釣り師は嫌い。ナマズにあっさりやられてくれるような、どこか抜けたところのある、おおらかで人のいい釣り師が好き。
- ナマズは、頭で考える釣り師や、口でしゃべる釣り師はどっちでも良い。ただ釣った時にはやさしく濡れたシートの上で採寸や写真を撮って欲しい。全身火傷だらけになってしまうヤンケ。
- ナマズは、口先よりもバーブレスの針を使っている釣り師が好き。
- ナマズは、単に明るいだけのバカポジティブ釣り師は嫌い。絶望も苦しみも血を流しながら感じ取り、逃げずに真正面から引き受けた上で、陽気、建設的、未来志向、もしくは、深い自己了解や自己解放をもたらすような話をする釣り師が好き。
- ナマズは、愚痴、悪口、泣き言を言う釣り師や、誰かを見下したり、嘲笑したり、貶めたりする釣り師のことは判らない。ただ毎日生き残ることのみを本能とする。
- ナマズは「オレはダメな釣り師なんだ云々」と自己卑下・自己否定する釣り師の言葉を釣り場で言われると静かにその場から泳いでいく。(さんまのような、鱗のある魚と一緒にしてはいけない)
- ナマズは、自分が優しいことをアピールする釣り師が嫌い。多分変な波動を感じて釣り場から泳いで離れていく。
- ナマズは、自分が頭がいいことをアピールする釣り師が嫌い。本当に頭が良くなければ出来ない気の利いたルアーの改造や思慮深い段アプローチをする釣り師に釣られていく。
- ナマズは、しゃべる価値のないことをしゃべる釣り師にあうと、釣り場から泳いでいく。何かをしゃべるときは、それがホントにしゃべる価値のあるセリフかどうかを見極めてから、釣り場にあった音量で口に出す。
- ナマズは、ナマズのルアーへの反応の表面上の意味ではなく、その裏に横たわる気持ちや意図や事実関係をくみ取ってくれる釣り師に釣られて行く。
- ナマズは、ナマズのルアーへの反応をを奇想天外な面白解釈してツッコミを入れてくれる釣り師が好き。(ただし、ナマズを持ち上げるような愛のあるツッコミでないとだめ。ハズしたときは、すかさず自分ツッコミして笑いを取る。)
- 相手のナマズがルアーへアタックいるときには、ナマズの反応している内容に反応する形で、自分の表情を繊細にコントロールして共感、驚き、無表情等をしてみせる。
- 釣り師がルアーをアクションさせている時も、釣り師のルアーアクションに表情をシンクロさせたり、わざとルアーのアクションと内容と表情をミスマッチにして笑いを取ったりする。夜釣りだから出来る技。通行人に見られるともの凄く恥ずかしい事請け合い。
- 普段から、鏡を見て、さまざまなバリエーションの、味のある表情を出す訓練をしておく。ただしナマズには理解できないだろうし、釣技には関係ない事だ。
- ナマズは、学歴、社会的地位、読んだ本をさりげなくほのめかす釣り師がにも、まるでなんの本も読んだことがないかのように、日常の言葉だけで、なにげなくナマズの気持ちに届く言葉を放つ釣り師にも関心がない。ただ深夜の小魚の事になると話は違ってくる。
- ナマズは、それとなく余裕をアピールする釣り師が嫌い。本当に余裕があり、余裕が自然とにじみ出てくる釣り師は怖くてもっと嫌いだと思うが、ナマズなのでそこまでの思慮はない。
- ナマズは、金持ちでも貧乏くさい釣り師は嫌い。貧乏でも気前のいい釣り師の事も嫌い。
- ナマズは基本的にナマズ釣り師が大嫌い。
- ナマズは、筋肉が衰えて、立ち居振る舞いがだらしない感じになっている釣り師が嫌い。立っても座ってもしゃきっとした印象になるくらいには、全身をバランス良く鍛えておく。但しナマズはその釣り師が放つオーラで寄ってこない。早く石化けを習得した方が良い。
- 「そのナマズ自身が気づいてない、そのナマズが欲しいモノ」を見つけ出して、プレゼントしてあげる。これをするには、そのナマズを普段からよく観察する必要がある。
- ナマズはだらしない服装の釣り師に興味がない。しわしわの服やちぐはぐのカラーコーディネーションの服でも多分理解できないと思う。ただ都会の釣り場では一般人に発見されないために、カモフラは重宝する。
- ナマズは、ナマズでなければ気づかないことを気づく釣り師に釣られていく。
- ナマズは不潔な釣り師が嫌い。毎日ルアーをよく洗い、フックを磨き、清潔なボックスに入れて置く。
- ナマズは、途中、どんなに醜態をさらしても、最後の最後には自分の内なる野生に基づき生きていく、そんな生き物だ。
もちろん、自戒を込めて。
参考記事
当たっているような、いないような？・・・謎
