ナマズ釣りでナマズが針にかかりません【ネタ】
公開日: 2010/01/30 ナマズ釣り ネタ 釣り師の妄想
ナマズ釣りでナマズが針にかかりません。圧倒的にバラシまくります。
一晩に30回くらいガボッと喰らい付いて、だいたい3回くらい本気で針がかりしてます。
つまり27回近くすっぽ抜けます。
勝率で言うと一割程度です。
もちろん、僕だって川辺で「なんでチャンと咥え込まねぇーんだ!!ヘタクソ!!!」とか叫んでいるわけではありません。
27回もすっぽ抜ける前にやめればいいのに、という声があるかもしれませんが、
いつか逆転の瞬間を信じて、30回は「今度こそ!!」と自分を励ましてルアーを投げつづけます。
27バラシに至るまでの心理の流れは以下の通りです。
3バラシして、まず自分自身の反射神経を疑います。
5バラシして、自分の体調を疑います。
7バラシして、針先の不具合をチェックします。
9バラシして、自分の運命を呪います。
11バラシして、ナマズ釣り捲ったからなんだっていうんだ、ばかばかしい。と自分を優位に立たせる思考に切り替えます。
13バラシして、それでもバラしたら悔しい自分に気付きます。
15バラシして、釣り竿に憎しみを覚えます。
17バラシして、ここらへんで、ナマズがルアーに飽きてきます。
しかし、ここでナマズ釣りを終わるわけにはいきません。
必死にルアーを替えたりしてみます。気を引いてもらおうと考えます。
「ナマズさんすごいなぁ。もっと参考にしたいからジタバグ襲ってよ!」
本当は憎しみでいっぱいです。
19バラシして、こんなにバラスのは、仕様ではないのかと、全国のナマズ釣り師の釣果を疑います。
20バラシして、急に鯉を釣ることにして、ナマズを惑わせる作戦を思い付きます。
21バラシして、鯉を探しをするのに夢中になってまだナマズを釣ってなかった事に気付きます。
22バラシして、ナマズ釣り趣味にしたことを後悔しだします。
23バラシして、「後一回だけ、本当お願いします」と深々とナマズが居そうな所に向かって頭を下げます。場合によっては土下座します。
24バラシして、神様なんてこの世に存在しないことを実感します。
25バラシして、前世を呪います。
26バラシして、生まれてきたことを後悔します。
こうして27バラシ目を迎えるわけですが、27バラシ目にしてある周りの変化が訪れます。
目の前の暗闇が消え、とても晴れやかな朝日を浴びている自分に気づきます。
通勤中のおっさんのざわめき、小学生の登校風景が目につきはじめます。
「○△さん、おはよ。今日は良い天気だね」
こんな台詞が自然と聞こえてくるようになります。
だって僕らは日本に住む平均的な国民です。
自分が釣れなくて朝まで粘っていた事で、皆が普通に送っている日常を気づかせてくれる事が出来た。
これって幸せな事だと思いませんか。
平穏な日常の裏には、いつもみじめな釣り師がいる、この汚れてしまった競争社会。
僕が、皆の代わりにバラシ捲ったのです。
人類の代わりに、罪を背負ったのです。
そう考えれば、27バラシなんて、何て事無いです。
27バラシして気付きました。生きているのは素晴らしいって事を。
みんなも、是非ナマズ釣りで27バラシしましょう。
そうすれば、憎しみの無い社会が作られるのです。
ラブアンドピース!!
バラシ捲った直後、こういう日記を書いて、その日は眠りについたのですが、
深夜2時位にこっそりナマズ釣りして、ノープレッシャーなウブなナマズを6連チャンとかでバッタバッタかけまくり
「ヨッシャー、ヨッシャー!!」
と呟いてました。
そら、起きるわ、戦争。
元ネタ ぷよぷよで妻に勝てない。
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